有機栽培・無袋栽培の完熟長野産りんご(サンふじ)
長野県中信地区の生産農家から全国にお届けいたします!

おいしさの秘密<減農薬・無袋栽培>

カネヤマ果樹園のサンふじりんごは、概ね糖度17度以上です。(昨年度実績。個体によって若干上下します)
普通のふじなら、高くても13~14度。16度以上になると、とても甘いと感じると言われています。
なぜ、カネヤマ果樹園のリンゴはそんなに甘いのでしょうか?

おいしさの秘密その1 有機堆肥を使っています。

“お礼肥”として、昨年末に有機肥料を2トン入れました。
「太陽と大地の恵みを秋に収穫として頂き、その恵みに感謝し、そのお礼としてまた土に栄養分をお返しする。」そんな感謝の思いを込めてりんごを栽培しております。
詳しくは、カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ> 199.“お礼肥”をご覧ください。

おいしさの秘密その2 化学肥料は使いません。

当園で現在栽培しているリンゴは、全て太陽の光を一杯に浴びての無袋(袋をかけない)栽培で、サンふじをメインに、シナノスイート、陽光、つがる、紅玉の5品種です。リンゴは非常にデリケートな植物なので、化学肥料を一切使わず、除草剤も一切使わぬようこだわりながらの栽培を続けています。

おいしさの秘密その3 無袋栽培

栽培方法では、むしろ袋を掛けた方(有袋)が、虫害を避け、また外観の良いリンゴが出来ます。しかし、有袋リンゴというのは、収穫直前に袋を取り、一気に赤くするのですが、これは炎天下の海水浴で甲羅干をして真っ赤に肌を焼くのと一緒で、ある意味火傷のようなもので、本来の甘み、糖度はつかないと言われています。
無袋では、りんごはずっと太陽の光を一杯に浴びて育ちますので、急な日焼けではない、自然な赤みと蜜が十分にのった糖度の高いリンゴが出来るのです。

しかしその一方、袋に守られていませんので傷がつきやすく、また色艶の面で多少見た目が悪い場合もあります。いわば、過保護で色白の箱入りか、元気でお転婆な、という違いとでも言えましょうか。

おいしさの秘密その4 果樹栽培に適した土壌・風土

松本の地は、全国的に見ても日照時間が長く、秋から冬にかけては、朝晩濃霧が発生します。また、盆地特有の激しい温度差があります。 実は、これらの気象条件は、りんごの栽培にはとても適している証拠なのです。
先々代から60余年、カネヤマ果樹園では土地の広さに合わせた生産を守り続けてきました。だから、土に負担がかからず、リンゴ作りに適した土壌になっているのです。

カネヤマ果樹園の成り立ち

当園はこの地が養蚕が盛んで、一面の桑畑だった頃、祖父が仲間と二人でリンゴ栽培を始めたのがそのスタートです。爾来、最盛期は松本市岡田・神沢はリンゴの一大生産地として、一面にリンゴ園が拡がっていました。近年は大分宅地化も進み、また後継者不足も手伝い、リンゴ園も減ってきてしまいましたが、60年余に亘る祖父・父の意志を継いで3代目として、母と二人で果樹園を守っていきたいと思っています。

園主の思い出

そう言えば、物心ついた2~3才の頃(50年近く前になります)でしょうか、生まれて初めて汽車に乗って、善光寺までの「大旅行」をした記憶(善光寺で鳩にえさをやろうとして、大群に囲まれて泣いたというだけの)がおぼろげながらありますが、それは長野市までりんごの苗木を買い付けに行く祖父が、私を一緒に連れて行ってくれた時のことだそうです。

またその頃、りんごの専業農家だった当園には、りんごの花摘み(摘花作業)に遠く青森から「お姉さん」達が、何人か(出稼ぎだったのでしょうか。信州弁とは違って津軽弁の優しげなイントネーションが印象的でした)手伝いにきてくれていました。
(緯度の違いで同じりんごの産地でも、青森と信州では一ヶ月程、生育時期がズレています)
その頃は一家総出で、お昼ご飯を持って終日りんご園にいて、子どもだった私は一日中広いりんご園の中を、自分で適当に遊びを創りながら走り回っていたものです。